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芸術人類学

2005年に金沢21世紀美術館で開催された「マシュー・バーニー:拘束のドローイング」展。理解度という点では、あれほど不完全燃焼に終わった展覧会はありませんでしたが、会期中に行われた講演内容を元に加筆修正されたこの本の『十字架と鯨』の章を読んで、ようやく自分なりに整理ができました。まず、代表作「拘束のドローイング」シリーズのテーマが、『西欧文化(キリスト教文化)における創造の原理であった「自由」と「拘束」のバランスが崩れつつある現代社会において、そのギリギリの均衡状態を身体的に出現させることによる、新しい芸術表現の追求』であること。そして、その最新作である「拘束のドローイング 9」は、『「茶道と捕鯨」をテーマに、西欧文化の「拘束」と日本文化の「型」を対比・融合し、新たな創造原理を生み出そうとした作品』であること。・・・その他の章も含め、かなり読み応えのある一冊でした。

芸術人類学 / 中沢新一
by takatokyo | 2008-01-09 00:32 | BOOK
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