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シャガール -「アレコ」とアメリカ亡命時代-
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その名も「アレコホール」と名付けられた大空間に飾られた、バレエ「アレコ」の背景画全4点。展示室に入り込んだ瞬間、この巨大な作品が目に飛び込んでくる。シャガールという人について、もちろん作品についてもほとんど予備知識はなかったのだけど、この人が何を考え、何を描きたかったのかは作品を前にすると、不思議と伝わってくる。まず、バレエ「アレコ」の4枚の背景画。縦約9m、横約15mという大きさの作品はまさに大迫力。感覚的には絵を通り越して景色を眺めているのに近く、シャガールの言葉にもあるように、『色彩』が演じ、語っているかのよう。そして、生地に直接描いている「アレコ」の舞台衣装、「天使の墜落」の衝撃的な赤と深い青のコントラスト、友人や大切な人に宛てた直筆の手紙など、『魂の中の国、それだけが私の祖国。』と言う言葉を残したシャガールの平和への願い。そして、大切な人にむけた愛が伝わってくる、すばらしい展示。また、「アレコ」の背景画のうち、唯一、フィラデルフィア美術館から借りている「第3幕」を含めた4点を一度に見られるのは、これが最後の機会かも。青森まで見に来る価値は十分あります。

シャガール -「アレコ」とアメリカ亡命時代- / 青森県立美術館
by takatokyo | 2006-08-21 11:19 | EXHIBITION
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